鈴木亮平×宮沢氷魚のLGBTQ映画『エゴイスト』の感想・レビュー・考察・ネタバレ要約解説

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エゴイスト

原作は、2012年、浅田マコト名義で発売された小説「エゴイスト」。男同士の鮮烈な愛を描いた作品は、彼の没後、2021年に高山真名義で復刊となりました。監督は、友人であるトランスジェンダーでコンテンポラリーアーティスト“ピュ~ぴる”を撮影したドキュメンター映画『ピュ~ぴる』(2011年公開)で監督デビューを果たした松永大司監督。今作は同性愛者である主人公の愛の形を丁寧に描き出し、ドキュメンタリータッチの映像で、リアリティを追求した作品となっています。主人公・浩輔を演じるのは、ストイックな役作りでこれまでも様々な作品に出演し、見る者を驚かせてきた鈴木亮平。強さと脆さを併せ持つ浩輔を、生々しく演じています。相手役の龍太を演じるのは宮沢氷魚。繊細かつ大胆な演技で、鈴木亮平との相性の良さを感じさせます。その他、龍太の母親・妙子役には阿川佐和子。浩輔の父親・義夫役は柄本明が演じています。

さむたろう
『エゴイスト』は、愛する人に対して抱くエゴや、他人に嫌われたくないという気持ちなど、人間が抱く複雑な感情を描き出した感動的な作品でした。映画は、主人公である高山真が自身の小説を元に脚色した自伝的小説「エゴイスト」を執筆する過程と、自身の複雑な恋愛や人間関係を通して、自分自身のエゴを省みる姿勢が描かれています。また、LGBTQ+をテーマにしたエピソードもあり、性的マイノリティに対する偏見や差別についても考えさせられました。観る人ににとっては、エゴイズムや偏見を克服し、他者を受け入れることの大切さを再認識するきっかけとなる素晴らしい作品だと思います。映像美も印象的で、映画の中で描かれる風景や音楽が、物語の雰囲気をより一層引き立てています。さらに、主演の俳優たちの演技も素晴らしく、彼らが演じるキャラクターたちの内面を繊細かつ強く表現しています。是非多くの人に観てほしいです。